戦果拡張部隊

 前方軍団の攻勢作戦を支援するために、北朝鮮地上軍は、4個機械化軍団と1個戦車軍団を創設している。806及び815の2個機械軍団と、820戦車軍団は、前方通常軍団による打撃を支援するために配置され、戦術戦果拡張部隊とされている。個々の機械化旅団は、歩兵により達成された突破口を利用するために、前方軍団の統制下に移管される。それらの主目標は、CFC前線後方縦深に突進し、退却又は増援CFC部隊を遮断するための閉塞陣地を設置することにある。各機械化旅団は、敵前線後方において独立した作戦を行う能力を有する。

 ソウル北方のCFC部隊の撃破成功は、北朝鮮地上軍にその作戦戦果拡張部隊を投入することを可能にする。この部隊は、軍司令部の統制下で作戦を行い、軍団級の一貫した作戦を実施する。それらは、前方CFC部隊が殲滅されたときに投入されるものと予想される。それらの任務は、ソウルと釜山間の地域の支配をもたらす緊要地形を迅速に奪取及び確保することにある。

 北朝鮮地上軍は、攻撃のために、戦車において3〜5:1、砲兵において6〜8:1、歩兵において4〜6:1の戦力比を追求する。良く準備された防御陣地の突破を試みるために、北朝鮮地上軍は、より大きな比率すら追求するものと予想される。これは、疑いなくDMZの防御の突破を試みる事態である。

 諸兵科連合作戦は、北朝鮮地上軍のドクトリンにおける戦術戦闘の基盤を構成する。機械化及び戦車軍団により増強された前方通常軍団の利用は、DMZから釜山まで戦闘するために、打撃部隊の概念を要求する。この概念は、北朝鮮地上軍が、特にソウル南方又は北朝鮮の防衛において、いかに戦闘するかを具体化する。

北朝鮮地上軍の戦力機構
 

北朝鮮地上軍の戦力機構

 打撃部隊の概念は、北朝鮮の弱点、CFCの戦力、及び地形の考慮を相殺するために考案されたものである。任務組織のアプローチを使用しつつ、北朝鮮地上軍は、CFC部隊の戦力を圧倒し、その弱点を利用することを目的とした大規模な地上部隊を保有、訓練、及び演習を行っている。打撃部隊/集団は、軍団、師団、又は連隊/旅団の各種中核部隊により編成されている。発展段階において、戦車、又は砲兵のような増加部隊が、利用できる火力支援を著しく増強するために打撃部隊に派遣される。

 北朝鮮の機動部隊は、自己完結型の機動部隊である1個前方部隊(恐らく軽歩兵により増強される。)と2個機動部隊の3つに梯隊化される。第2機動部隊は、しばしば予備として言及されるが、第1機動部隊が失敗若しくは頓挫した主攻撃の先導を担当するか、又は別の目標を攻撃するのに十分な戦闘力を有している。

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最終更新日:2003/05/21

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